【徹底比較!】マンハッタンの学区

2021/8/13 タグ: / / / / /

ニューヨーク市内は32の学区がありますが、その中でマンハッタンは1から6まで、6つの学区に分かれています。

District 1(ディストリクト1)

学校数:28校
1クラスの生徒数(平均):12人

エリア:ディストリクト1は4番街と14丁目からディランシーとクリントンストリート、イーストリバーまでのローアーイーストサイドをカバーしています。

この学区にはゾーン指定された学校がありませんので、全ての保護者は学校選択をする必要があります。川を渡ってブルックリンから通うお子さんもいます。

特徴:この地区は歴史上、様々な国からの移民を受け入れてきた地区であり、近年ではおしゃれなギャラリー、レストランやバーが増え、地域の向上化が進んでいます。
以下のサイトより、第1学区の情報が得られます。

http://www.district1nyc.com/

District 2(ディストリクト2)

学校数:119校
1クラスの生徒数(平均):13人

エリア:ニューヨーク市内で最大の学区第3学区。マンハッタンの東97丁目から南下し、59丁目以南ローアーイーストサイドを除く全ての地域をカバーしています。

特徴:学区内には100以上の学校があり、学校ランキングの上位校、または最高点がつけられている学校17校を含み、最も成績が良い学校や人気の高い学校がこの学区に含まれています。

ランクの高い学校はトライベッカ、ユニオンスクエア周辺と、特にアッパーイーストサイドに集中しています。
トライベッカは日本人の居住は少ないものの、ウォール街に通勤する裕福層に人気の場所です。近年のハドソン川周辺の開発に伴い、お子さんのいるニューヨーカーにも人気の場所で、学校の質が上がっています。

ミッドタウンイースト:高級住宅街であり、高級店が立ち並んでいることでも有名な地域です。
各国の大使館、領事館が多数あり国連も近いため、多人種・多国籍な地域。賃貸物件が多いため、他地域からの引っ越しがしやすい地域でもあります。

アッパーイーストサイド:有名な私立校があるだけでなく、公立校の質が高いことでも人気の地区で、ゾーン指定の学校に満足しており、他の学校を探す必要がない保護者が多いと言われています。
以下のサイトより第2学区情報や、学区内の学校一覧がご覧いただけます。

https://www.district2nyc.org/

District 3(ディストリクト3)

学校数:44校
1クラスの生徒数(平均):13人

エリア:マンハッタンの西側59丁目から122丁目まで。

特徴:言わずと知れた高級住宅街があるアッパーウエストが含まれているため市内でも最高と呼ばれる学校がいくつかあります。
ニューヨークの公立校では地域や保護者の寄付が一般的であり、その寄付を元により質の高い教員を誘致したり、音楽やアート、スポーツといった特別授業やクラブ活動費用をまかなっています。

地域の生活水準が高ければ高いほど、学校教育も充実する、という仕組みです。

学区内ほぼ全ての小・中学校はオープンハウスや見学会を行っています。また、学校関係者に直接会って話ができる学校フェアーも開催されていますので、第3学区のウェブサイトより情報をお調べください。

https://www.doed3.org/

この学区には家族会コーディネーターのDorothy Sheppardさんという方がおり、学校選びなど保護者の支援を行なっています。
ドロシー・シェパードさんの連絡先。
(212)678-5857
djshepp@schools.nyc.gov

District 4(ディストリクト4)

学校数:29校
1クラスの生徒数(平均):12人

エリア:東96丁目と2番街から、東125丁目とハーレム川のハーレムの西側の地区にあります。

特徴:この地区は近年住宅が増えてきており、新しく引っ越してくる家族が増えています。第4区内の学業成績は学校によって大きく異なりますがPS83とPS171は学力が高いと評判です。
また、ゾーン外から入学してくる優秀な生徒用のプログラムを実施している中学校もあります。
第4学区の学校一覧はこちらから。

https://sites.google.com/a/strongschools.nyc/manhattan-district-4/home

District 5(ディストリクト5)

 

学校数:27校
1クラスの生徒数(平均):11人

エリア:第5学区は122丁目から北上し、155丁目まで、ハーレム地区をカバーしています。

特徴:この学区のテストの平均はニューヨーク市内でも低く、州全体の下位にランクしています。
卒業率の低さが問題になっています。その反面、学業の質が高く人気の高校が数校あります。

High School Math Science And Engineering At Ccny
Mott Hall High School

また、コロンビア大学とパートナシップのあるColumbia Secondary School(中・高校)もこの学区内にあります。
理数系の高校をお探しの保護者の方は、一度学校のサイトをご覧ください。

District 6(ディストリクト6)

学校数:46校
1クラスの生徒数(平均):14人

エリア:ハーレムの北側、ワシントンハイツ、インウッドを含む

特徴:かつて、1学校の生徒が過密すぎるという問題を抱えていました。
近年は地域の開発が進み、学校環境は改善されています。この学区はドミニカ人を中心としたヒスパニック系の生徒が多く通っています。毎年秋には小・中学校を選ぶための学校フェアーが開催されます。

学区比較グラフ

以下、ニューヨーク州全体とそれぞれの学区を比較したグラフです。

学力平均

ここでのReadingは日本の国語の試験のようなもので、読解力テストです。
優秀校、人気校の多い第2学区がやはりトップ。


人種割合

第1・第2・第3学区は比較的多人種となっています。アジア人が多い方が安心というご家庭、いろんな人種の子供達との交流を希望されるご家庭、お子さんの性格や、ご家庭の希望によって好みは様々だと思います。

経済状況

こちらは在籍生徒の家庭の経済状況のグラフです。やはりアッパーウエストのある第3学区は経済状況が一番良いようです。

以上、いろんな角度から学区を比較してみました。大切なお子さんの学校探し、時間がかかっても満足のいく学校を選びましょう!

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