現在のニューヨーク不動産市場
販売可能な在庫の不足と住宅ローンの急激な金利上昇により、パンデミック後の住宅ブームから、少しずつ停滞傾向にあります。フレディマックによると、2月中は毎週金利が上昇し、30年固定金利住宅ローンの金利は6.09%で始まり、6.50%で終了しました。住宅ローンの取得コストが上昇すると、不動産に対する需要が減少し、その結果、住宅価格が低下します。
ニューヨークの住宅中央値は昨年同時期比3.2%下落し、中央値799,000ドルで販売されています。
またマーケットに出てから契約に至るまでの期間は、平均73日間と昨年より10日間長くなっています。
市場にでた販売住宅件数は3,392件で、昨年同時期の3,486件から減少しています。
2023年第1四半期
マンハッタン
※ Elliman Report より参照
コンドミニアム
コープ
販売件数の大幅下落に伴い、価格は下落トレンドとなっています。
中古物件
新開発物件
高級物件
2023年のニューヨーク不動産市場予測
二ューヨークの不動産市場は年々活況を呈しており、米国で最も優れた長期不動産投資先として実績があります。ニューヨークの住宅価格は、過去10年間でほぼ2倍になりました。需要と供給が売り手に有利な状態が続いているため、価格は年々上昇を続けています。
しかし、現在は在庫不足と金利の上昇により、課題に直面しています。住宅価格は低下しており、買い手や投資家にとっては物件購入の絶好の機会となっています。しかし、売り手にとっては、希望価格を下げなければならないか、住宅を売却するのに時間がかかることになります。2023年の予測は依然不透明ですが、予測通り金利が低下すれば、住宅市場の改善につながる可能性があります。
金利が低下し始めると、不動産に対する需要が高まり、住宅価格が上昇する可能性があります。全米不動産協会(National Association of REALTORS®)は、今後数ヶ月で金利が徐々に低下し、2023年末には5.0%程度に達すると予測しています。これにより、購入者が住宅ローンを組みやすくなり、住宅に対する需要が高まることで、住宅市場の活性化につながる可能性があります。