COVID-19のパンデミックが、ニューヨークの人々の生活を混乱させ続けています。
クオモ知事は、先日住宅ローンの支払いの救済を発表しましたが、テナントを除外していました。
しかし今週になりニューヨーク州は、パンデミックの為家賃支払いができなくなったテナントに対する立ち退き処置に90日間のモラトリアムを実施しました。
(モラトリアム:経済恐慌などの場合、国家が債務の履行の一定期間延長を認めること。支払猶予。)
目次
家賃が支払えない場合、どうなりますか?
現在実施されているモラトリアムでは、少なくとも次の90日間は、家賃の滞納による追放はありません。しかし将来、未払い分の家賃は支払わなくてはなりません。
家賃を支払うことができなくなった場合は、家主に通知し支払い猶予をしてもいましょう。そして、新しい収入源が見つかった際には、家主と未払い家賃の返済計画を交渉してください。
現在、引っ越しは許可されますか?
クオモ知事のスポークスパーソンによると、引越し会社は不可欠であると見なされているため、引越業者が必要な場合は雇うことができます。しかし、退去と入居する建物の両方の家主、またはマネージメント会社からの許可が必要です。現時点では、許可していない建物が多いです。
月末に契約が終了する場合はどうなりますか?
一部の家主とテナントは既に、コロナが終息するまでは、月単位で契約延長することに同意しています。現時点では内覧、引っ越しを許可する物件もないため、オーナー側も月単位の延長に柔軟に応じてくれます。
家賃規制のあるアパート(レント・コントロール)の場合の契約更新はどうなりますか?
家賃規制のアパートに住んでいる場合、いくつかの例外を除いて、1年または2年の期間で契約を更新できます。
家主は今、家賃を上げることができますか?
現在契約期間中である場合は、その契約内容が適用されます。
ただし、契約期間が終了した際や、月単位の延長の場合は、家賃の値上げは可能です。
新しい家賃法では、家主が家賃を5%以上引き上げようとする場合、テナントに事前通知する事になっています。テナントがアパートに1年間住んでいる場合は30日前、2年間住んでいる場合は60日前、そして 2年以上経過している場合は90日前に通知されます。
アパートに緊急の修理が必要な場合はどうなりますか?
電気技師や配管工などの労働者は、必須としてリストされています。アパートで深刻な緊急事態が発生した場合は、家主に連絡して修理を依頼してください。
家主が緊急の修理要求に対応していない場合は、ホットラインに問い合わせてください。Housing Court Answers
COVID-19と診断された場合、テナントとしての権利は何ですか?
ガイドラインによると、家主は、コロナウィルスに感染したと診断されたテナントを立ち退かせたり、退去させたりすることは出来ません。もし家主から退去通知や嫌がらせをうけた場合は、ニューヨーク人権委員会に連絡をしてください。ニューヨーク人権委員会
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