ニューヨーク(NYC)での理想の住まい探しはStreetEasyで!徹底ガイド

2025/10/29 タグ: / / / / / / / / / / / / / /

はじめに

ニューヨークで物件探しをするなら、まず押さえておきたいツールが StreetEasy(ストリート・イージー) です。
日本のSUUMOやHOME’Sとは異なり、物件情報や価格変動履歴など透明性の高いデータを提供し、NYCの不動産取引では標準ツールとなっています。

本記事では、賃貸物件と売買物件に分けて、検索方法やチェックポイントを解説。
スクリーンショットを見ながら進めると、初めてでも迷わず物件探しができます。

1.StreetEasyの基本と物件の種類

(1)NYCで見つかる物件タイプ

【賃貸】日本からお越しの場合は通常RentalかCondominiumがお勧めです。

詳しくはこちらのURLをご確認ください。 https://nami-newyork.com/nyc-property-ownership-types/

(2)最重要用語の解説

物件情報を見る上で、特に押さえておきたい英語の用語がいくつかあります。

2.賃貸物件の探し方(Rental)

(1)基本の検索方法

Streeteasyのトップ画面

①トップページで Rent を選択します。

②Location:希望エリア(例:Upper West Side、Williamsburg)を入力

③Price:家賃の範囲を設定

④虫眼鏡マークをクリックして検索

(2)フィルター活用

 次に画面上部のフィルターを使って絞り込みましょう。希望金額より少し上まで入力して検索しましょう。少しなら交渉できるかもしれません。(特に冬場)

①BEDS/BATHS
 間取り(寝室:Beds、バスルーム:Baths)を選択。0.5Bath (Half bath)はお手洗いのみの事です。

②PETS(ペット可否)
 大きな犬を飼っている場合は、重さをポンドで伝えて、確認しましょう。犬の種類も通知します。飼育可能数も要確認です。

③AMENITIES(設備)
 ・Doorman (ドアマン):セキュリティを重視するなら必須。
 ・Laundry in Building/Unit (建物内・部屋内に洗濯機):部屋内に洗濯機があると便利です。

④MORE
 ・Building typeにて建物種別を選択。
  日本から赴任や留学など時間をかけずに家を借りたい方は、Rental units かCondoを選択するのがおすすめです。
  なお、コンドミニアムは書類を提出してから審査におよそ3週間要することもあります。
急ぎの場合はRentalのみに絞ると良いです。
  建物種別については、こちらのリンクにて紹介しています。
  https://nami-newyork.com/nyc-property-ownership-types/

 ・Building age(築年数)Prewar、New developmentなど選択可能。

(3)物件詳細ページで確認すべきポイント

①Full breakdown:家賃のほかにかかる費用がないか確認。

②間取り確認:roomは気にせず、Beds/ Bathの数を確認。0.5bathはトイレのみ。

③Floor Plan:間取り図でレイアウト確認。

④About
物件によっては、エージェントが書いたDescription(コメント欄)に「入居審査には年収が家賃の40倍必要」など、具体的な条件が書かれていることがあります。
日本人として赴任される方は、年収の証明や保証金(デポジット)に関する記載がないか確認しましょう。

⑤Open house(内覧会)
日程が記載されていれば、予約不要で内見に行くことができます。

⑥Policies(規約)
ペット飼育可否など記載されているので確認しましょう。

⑦Home features(専有部分の設備)
 ・Dishwasher 食洗器:あると便利です。
 ・washer/ dryer 洗濯乾燥機:築古の物件にはないこともあります。必ず確認しましょう。
 ・A/C (Air Conditioning), Heat (Heating), Central Air
冷暖房設備:建物全体を管理するセントラル・エア(Central Air)や、各部屋で温度設定ができるスプリット型(Split A/C)が理想
 ・Hardwood Floors
フローリング。カーペットの物件が多いので、フローリングを好む方は確認しましょう。

⑧Building amenities(建物共用施設)
 ・ドアマン:セキュリティの観点からドアマンがいる物件をおすすめします。
 ・Laundry in building :専有部分に洗濯乾燥機がない場合は、建物内に共用の洗濯機があるかどうか確認しましょう。

⑨About the building(建物について)
 総戸数や販売物件・賃貸物件数を確認することができます。同じ物件内で他にどんな部屋が売りに出されているか、賃貸の募集に出されているか確認することで間取りや価格の比較ができます。

⑪Property  History(履歴)
 これがStreetEasyの最大の強みです。物件の写真や間取り図の下にある「Listing History」をクリックしましょう。

 価格の変遷:「この物件は当初$3,500だったが、$3,200に値下げされた」といった履歴が一目でわかります。値下げされている物件は、家賃交渉の余地があることを示唆します。

 契約状況の履歴:過去に賃貸が成立した時期や価格も確認できます。

3.売買物件の探し方(Buy)

(1)基本の検索方法

Streeteasyのトップ画面

①トップページで Buy を選択します。

②Location:希望エリア(例:Upper West Side、Williamsburg)を入力

③Price:希望価格の範囲を設定

④虫眼鏡マークをクリックして検索

(2)フィルター活用

①BEDS/BATHS
 間取り(寝室:Beds、バスルーム:Baths)を選択。

②Types:建物種別(Townhouse、Condo、Co-opなど)を選択。

③PETS(ペット可否)
 大きな犬を飼っている場合は、重さをポンドを伝えて、確認しましょう。また、飼育可能数も要確認です。

④AMENITIES(設備)
・Doorman (ドアマン):セキュリティを重視するなら必須。
 ・Laundry in Building/Unit (建物内・部屋内に洗濯機):築古の物件では、部屋内に洗濯機がない場合があります。共用部分に洗濯機があるかどうか確認しましょう。

⑤MORE
 ・Building type:建物種別(Townhouse、Condo、Co-opなど)を選択。
 ・Building age(築年数)にて築年数を絞り込むことができます。
 ・Sponsor unit:建物の開発業者が所有する未販売の住戸で、購入時にボード審査が不要な特別なユニットを指します。新築の場合もあれば、既存建物内の未転売住戸の場合もあります。

(3)物件詳細ページで確認すべきポイント

①物件金額
 総額のほかに、スクエアフィート当たりの金額も記載されています。

②SF(物件の広さ)
 スクエアフィートでの表記になっているので、表記の数字に0.0929を掛け、平米換算に直しましょう。
 例 933SF×0.0929 = 約86.67平米

③Beds/ Baths(間取り)
 Beds/ Bathsの数を確認しましょう。roomsは無視して大丈夫です。
 アメリカでは、Bed (寝室) と Bath (風呂・トイレ)の居住スペースの数が基準です。トイレだけの場合は0.5Baths表記です。

④Floor plan(間取り図)
 NYCでは、物件写真が期待外れの場合も少なくありません。必ずFloor Plan(間取り図)を確認し、部屋のレイアウトや正確なサイズ感を把握しましょう。

⑤費用
 月々の管理費(common charge)、固定資産税(taxes)、税制優遇措置(tax abatement)が記載されています。
estimated paymentはローンを利用した場合の推定金額を表します。

⑥About(説明欄)
 物件によっては、エージェントが書いたDescription(コメント欄)に具体的な条件が書かれていることがあります。

⑦Open Houses(内覧会)
 日程が記載されていれば、予約不要で内見に行くことができますが、事前に必ず開催されるか確認することをお勧めします。よくキャンセルされます。

⑧Policies(規約)
 共同購入が可能か、ペット飼育可否など記載されているので確認しましょう。

⑨Home features(専有部分の設備)
 ・Dishwasher(食洗器):あると便利です。
 ・washer/ dryer (洗濯乾燥機):築古の物件にはないこともあります。必ず確認しましょう。
 ・A/C (Air Conditioning), Heat (Heating), Central Air
冷暖房設備:建物全体を管理するセントラル・エア(Central Air)や、各部屋で温度設定ができるスプリット型(Split A/C)が理想
 ・Hardwood Floors:フローリング。カーペットの物件が多いので、フローリングを好む方は確認しましょう。

⑩Building amenities(建物共用施設について)
 ・ドアマン→セキュリティの観点からドアマンがいる物件をおすすめします。
 ・Laundry in building →専有部分に洗濯乾燥機がない場合は、建物内に共用の洗濯機があるかどうか確認しましょう。

 

⑫About the building(建物について)
 総戸数や販売物件数を確認することができます。同じ物件内で他にどんな部屋が売りに出されているか確認することで間取りや価格の比較ができます。

⑪Property  History(履歴)を必ず見る!
 これがStreetEasyの最大の強みです。

 価格の変遷:「この物件は当初$1,500,000だったが、$1,300,000に値下げされた」といった履歴が一目でわかります。値下げされている物件は、価格交渉の余地があることを示唆します。

 契約状況の履歴:過去に売買が成立した時期や価格も確認できます。

 他、同じ建物内の同じ間取りの売却歴も確認しましょう。

 物件のSaleをクリックすると現在マーケットに出ている物件が見れます。
 更に下のView Unavailable unitをクリックすると売却歴も確認できます。

 ポイント:SF当たりの金額で計算します。出来る限り似たような間取り、階数、眺望が良いです。また、写真もみてアパートがどのような状態かも確認して比較・交渉の材料にします。

4.売買・賃貸共通:地図検索でエリアの感覚をつかむ

 検索結果画面右側にMap Viewがあります。物件の正確な位置を地図上で確認できます。

 地下鉄(Subway)の駅からの距離を確認し、通勤・通学の利便性をチェックしましょう。
 ストリートビューも活用し、周辺の雰囲気(治安、飲食店、スーパーなど)を内覧前に把握しておきましょう。

5.問合せ

 理想の物件が見つかったら、次のステップはエージェント(不動産仲介人)との連携です。
 仲介手数料を節約したい場合はご自身でStreetEasyの「Contact Agent」ボタンから直接連絡し、やり取りを進めましょう。
 尚、購入の場合は売主が仲介手数料を負担するので、ぜひエージェントをご利用ください。(買主は一般的に仲介手数料の負担なし)

まとめ

 StreetEasyは、情報の非対称性を解消し、借り手・買い手に有利な情報を提供してくれる強力なツールです。
 ニューヨークの不動産市場は競争が激しいですが、StreetEasyを味方につければ、賢く、効率的に理想の住まいを見つけることができます。
ぜひ積極的に使ってみてください。