NYの知の中心・ニューヨーク公共図書館へ行ってみよう!

2020/3/9 タグ: / /

様々な教育機関が集うNYにおいて大きな役割を担っているニューヨーク公共図書館(The New York Public Library/NYPL)

単なる図書館としてだけではなく、ニューヨークを中心としてアメリカ、そして世界から集められた文化財の展示、独自の企画やイベントなど様々な催し物で市民や観光客を大いに楽しませてくれます。

ニューヨーク中に多くの分館や研究施設を抱えているNYPLですが、今回はその中でもっとも大きい代表的な本館を紹介していきます。

40th Street・5th Avenueにある大都会のオアシスのような佇まいの公園・ブライアントパーク、そこの一部として鎮座しているのがこのNYPL本館。正面で訪問者を待ち構えている一対の荘厳なライオン像は「Patience(ペーシェンス)忍耐」と「Fortitude(フォーティチュード)不屈」と呼ばれ親しまれています。名前の由来は1930年の世界大恐慌時、当時のニューヨーク市長が『この不況を乗り切るためには、忍耐と不屈の精神が必要だ』の延べ、現在の名前に変更されました。

もちろん入場は無料。気軽に入ってみましょう。

表からも伺えた大規模な石造りの建築様式ですが、中に入ってみるとますますその力強さに目を奪われます。

天井や壁面の意匠、ランプやシャンデリアを始めとした豪華な内装に囲まれていると、「本当にここは図書館なのだろうか…」という感覚が湧いてきたり…(笑)

各部屋には机と椅子が配置されており、本棚から取ってきたり受付で借りてきた本を好きなところで自由に読むことができます。

二・三階の廊下では様々な資料、本の説明や企画の展示も行っており、移動時間も無駄なく楽しめるようになっています。

3階:マグロウ・ロタンダ
フットボールの競技場の長さを持つ巨大なスペース。

三階にある大広間も読書のための空間。巨大な城の舞踏場か食堂かと思えんばかりの広さを誇るこの場所でのびのび読書に熱中するのもおすすめです!

一階にあるギフトショップで購入できる限定グッズの数々はどれも小洒落たものばかり。街のそこら中にあるギフトショップでは決して見つけられないようなお土産が多く見つけられることでしょう。

今回はNYPLの魅力を写真をもとに紹介しましたが、この記事だけでは書ききれないNYPLの歴史や秘密、そして生の雰囲気はあまりにも数多かつ壮大です。

そこでおすすめできるドキュメンタリー映画が、フレデリック・ワイズマン監督の「エクス・リブリス」。この巨大な図書館がいかにして公共施設としてニューヨークの文化に寄与して来たか、またそれを形作ってきた人々の姿を克明に描いたドキュメンタリーとして最高の一本です。製作は2017年なので、今と殆ど変わらないリアルなNYPLを画面から感じ取ることができるでしょう(2020年現在)。

又、月~土の11AMと2PMに、無料館内&展示ツアー(所要約1時間)があります。予約はできず、先着25名様までとなっています。お時間ある方は参加してみてください。

世界最高峰の文化施設として有名なニューヨーク公共図書館ですがやはり図書館ということで物見遊山気分から行くのをはばかってしまう人も多いかもしれません。

しかしいつでも誰にでも開かれているこの図書館は、様々な楽しみ方が出来るスポットとして親しまれています。もちろんマナーを守って、観光の方もNYで暮らしていながらなかなか行く機会がなかった方も楽しんでみてくださいね。

ニューヨーク公共図書館本館 New York Public Library – Stephen A. Schwarzman Building

住所:476 5th Ave, New York, NY 10018<MAP/p>
営業時間:月・木金土 10AM~5:45PM 火水 10AM~7:45PM 日 1PM~4:45PM