マンハッタンの不動産市場: 2024年第4四半期レポート

2025/2/25 タグ: / / / / / / / / / / / / / /

<市場概要>マンハッタン不動産市場、高金利にも負けず活気づく

2024年第4四半期のマンハッタン不動産市場は、前年同期と比較して、いくつか動きが見られました。モーゲージ金利が前年より高い水準にもかかわらず、販売件数は増加し、物件在庫は減少して長期平均に近づいています。

(参考:Elliman Report Q4-2024 Manhattan, NY Sales)

 

<主な統計>数字で見る市場のいま​​

 

– 販売件数: 前年比3.7%増加して2,496件

– 物件在庫: 前年比3.9%減少して6,161件

– 平均販売期間: 7.4ヶ月(前年比7.5%速く販売)

– 値引き率: 9.2%(前年の7.2%から上昇)

– 現金購入: 全体の62.3%を占める

– 成約価格中央値: $1,100,000(前年比4.9%減少)

 

<価格帯別の動向>富裕層が牽引する市場回復​​

– 高額物件($5M以上): 販売件数が前年比12.5%増加

– それ以下の価格帯: 前年比3.1%増加

 

<物件タイプ別の動向>

 

コープ(共同住宅)—お買い得のチャンス?

– 販売価格中央値: $795,000(前年比7.6%減少)

– 平均月間管理費: $2,764(前年比2.5%減少)

– 四半期中の販売数: 減少傾向


コンドミニアム —堅調な人気継続

– 販売価格中央値: $1,665,000(前年比0.5%増加)

– 平均月間共益費+固定資産税: $4,768(記録的高水準、前年比11.7%増加)

– 四半期中の販売数: 2四半期連続で増加


高級物件(上位10%)ー超高級物件市場は絶好調!​​

– 最低価格: $4,050,000以上

– 販売価格中央値: $6,525,000(前年比6.5%増加)

– 平均面積: 3,167平方フィート(前年比3.7%増加)

– 物件在庫: 前年比8.1%減少して1,285件


新築物件 ー爆発的な成長​​!

– 販売価格中央値: $2,427,500(前年比19.9%増加)

– 販売件数: 前年比20.5%増加して358件

– 平均面積: 1,546平方フィート(前年比21.7%増加)

– 市場シェア: 全体の14.3%(前年の12.3%から上昇)

 

<市場の特徴>マンハッタン不動産のいまを読み解く​​

– 販売者はより交渉に応じる傾向(30.3%が価格を少なくとも1回は下げた)

– 入札競争の市場シェアは6.2%(前年の5.9%から上昇)

– 入札競争が発生した場合、提示価格より平均2.8%高く成約

 

まとめ

 

2024年第4四半期のマンハッタン不動産市場は、モーゲージ金利の上昇にもかかわらず回復の兆しを見せています。販売件数は増加し、物件在庫は減少して市場のペースが加速。

しかし、市場は二極化。高額物件と新築物件市場が好調である一方、全体の販売価格中央値は4四半期連続で下落し、特にコープ市場では価格下落が続いています。

高級物件(上位10%)と新築物件は価格・販売件数ともに上昇傾向。一方で、現金購入が全体の62.3%を占めていますが、モーゲージに頼る購入者も前年比21.3%増と回復しつつあります。

 

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